【コミケで気をつけるべき気が付かないオキテ〜理不尽に怒られないようにするため(2006年改訂版)】
コミックマーケットは「店」ではありません。あくまでイベントです。
よって、来場する人も「客」ではなく「参加者」です。ルールを守れない人はただの「邪魔な人」です。
当然、細かい気配りが重要。わかりにくいルールや定石なんてのもあります。
こうなったときはこうすれば良かったんだっけ? と思い出せるよう、予備知識として以下のことは覚えておきましょう。



<開場前>
・朝食は済ませる、トイレは行きたくなったらなるべく早めに、ただし9時以降の列抜けは危険
朝一で来た場合は重要。食事は取らないと開場したときに空腹でイベントが楽しめません。
朝一であればトイレの混雑もまだまだ少ないほう。人が増えると会場近くのトイレは30分以上待ちになります。
混雑する9時以降に列から抜けようとすると列整理による移動で自分のいた位置を見失ったり、
場所取りをするために置いていた荷物が取り残される
ことになります。


・深夜並びは禁止

というか、並んでも損。来る人全員が自分の欲しいものを買いに来ているわけではない。
始発列車で来場しても10時20分くらいには会場内に入れます。
人気サークルさんの新作であれば、普通に同人ショップでも手に入りますので落ち着いて!
(限定グッズばかり取り扱う企業ブースは無理ですが…)

・列は詰めて入る
係員の指示通り詰めて入りましょう。「気持ち半歩程度前に詰めて!」言われたら素直に詰めましょう。
そこで頑固になっても他の人から冷たい目で見られるだけ。

・列に並んでいるときは周りの人に気を配って
持ち運びできるイスを用意する人もいるかと思いますが、周辺の人の邪魔にならないように設置しましょう。
喫煙するときは必ず列から外れて
特に雨のときは傘の先端に注意。雨水の雫含めて周りの人に当たらないか気を付けて使いましょう。
また、列の中央に並んでいる人が買い物やトイレで列から出るときもあります。逆に自分が出るときもあるでしょう。
ここはみなさん気軽に「すみません」「失礼します」と声を掛け合うことも重要。
突然ズカズカ出入りされたらたまったもんじゃありません。

・花壇には座らない、花壇の中には入らない
前者は邪魔なだけ。後者は修復費用が東京都から請求されるようです。コミケのパンフ代に響きます。



<会場内に入った後は>
・走らない

当然。だから、来る人全員が自分の欲しいものを買いに(以下略

・エスカレーターは前が空いていても歩かない、詰めない
機械が止まる、とも言いますが、その一歩でコケたりでもしたら将棋倒しになってしまうため。

・赤線内は立ち止まらない、座らない
会場内はテーマパークを歩き回るくらいの規模で、行ったり来たりすることになります。
途中で疲れて座り込んでしまう人もいるでしょう。しかし、街中同様、地べたに座り込むのは避けましょう。
会場内では必ず様態がおかしくなって倒れこむ人がいます。
赤枠線内だけでなく、通路の端はそのためのスペースでもあるので立ち止まらないこと。
これは注意される頻度高いです。休むなら会場内の休憩所か飲食店で。後者はやはり余分なお金が重要になりますね。



周りの人が座っていないのに何故座る人がいるのかが謎なんですが。

・突然立ち止まらない、方向転換しない
自分の後ろには必ず人がいると思ってください。そのくらい混雑します。
いきなり方向転換したら絶対誰かにぶつかります。余裕を持って大回りしましょう。

・リュックはなるべく背負わない、カートを使うときはなるべく周りを気にしながら
リュックというものは背中に背負うと邪魔です。
混雑していると他の人の背中にぶつかるようなことがあっても、正面から飛びついてくる人は普通いませんよね?
ですから、リュックはお腹に抱えるように持つとベター。
カートについてはしょうがないんですが、折角の荷物を蹴られたりつまづかれたりする危険性大。
自分の戦利品のためにもカートは使わないほうが他の人のためでもあります。

・友人など複数人で行動はできないと思え
数人でぞろぞろと行動するのはコミケでは非常に難しいです。
比較的空いているマイナーなジャンルならば友人同士、位置の確認ができるんですが、
片方が興味のある商品に目が行ってしまったり、あるいは非常に混雑しているゾーンに突撃すると、必ず相手を見失います。
友人と行動するときは別行動がベター。時間と場所をきっちりと決めた「待ち合わせ方式」が一番混乱せずに済みます。
会場内は電話やメールをしても、携帯電波が混雑したり、似たような目印が多いこともあり、なかなか上手く待ち合わせができないので注意。



<サークルさんへの細かい心遣い>
・小銭は多く持っておいたほうがいい

サークルさんもやはり「店」ではなくて「参加者」に過ぎません。お釣りを十分に用意できなかった、なんて方もいます。
ですから、買う側はなるべく100円玉、500円玉を多目に作っておきましょう
コンビニや駅などの買い物を全部お札で済ませるという手もあります。
サークルさんで1000円以上の買い物をした場合でも全部小銭で払うのはアリ。
迷惑ではありません。サークルさんのお釣りのストックが助かります。

・1サークルのスペースは机半分
結構気が付かないことなんですが、サークルスペースからはみ出して商品物色している人がいます。



隣のサークルさんの商品を見たいのにこれでは邪魔です。
場合によってはサークルさん側から注意されることもありますので、迷惑にならないように。列の割り込みも同様。

・買うものをはっきりと伝える
会場内は騒がしいです。声が小さいと何を買いたいのかが伝わらず、サークルさんが対応に困ってしまいます。
欲しい商品を指差して「これとこれをください!」と思い切って話しましょう。

・騒がない、サークル内に入らない
身内であったとしても、長居していると他のお客さんが寄り付かなくなります。
「アレが欲しいのに…」だなんて周りの人がウロウロしはじめてしまうと混雑の原因になります。
また、机で囲まれたサークルスペースはコミケサークル参加に受かった人だけの聖地。
空間も狭いので、なるべく一般参加者の人は入らないほうがいいでしょう。狭いと他のサークルさんにも迷惑になる場合あり。

・長蛇の列には「最後尾ではありません」もある
方向音痴の方には辛いコレ。これは通路を塞がないようにするための対処。
うっかり並んでしまう、列を詰めてしまう、だなんてこともあるようです。



わからないときは素直に「最後尾はどっちですか?」と聞いてしまいましょう。
ヘンに迷うと自分も困りますし、ウロウロされると周りの人も迷惑。



<緊急事態のときは?>
・人が倒れているのを見つけたらすぐにスタッフを呼ぶ
ここから実体験。最初は「なんかのパフォーマンスかな?」と思ってしまいがちです。冷静に状況判断をしましょう。

・人が来ないようにスペースを開ける

恥かしがらずに「人が倒れていますので開けてください」とか「来ないでください」と大声で発声する勇気重要。
どうせ周りの人は(多分)二度と会わない人なんですから。

・やじうまらない
それよりも自分の欲しいもの買いに行ったほうがいいですよ?

・もし自分が具合悪くなったら?
無理せずに休みましょう。ぶっ倒れそうになったらすぐにスタッフのもとへ駆けつける。
それでも間に合わなくなったら近くのサークルさんに助けを求める。そのまんま通路にぶっ倒れると自分も周りも危ないです。



<帰るときの心がけ>
・周辺の目を気にしろ
企業ブースで貰ってきたエロゲーの紙袋にそのまんま戦利品をぶち込んで持ち帰るのは一般的に見ていてかなり恥ずかしいです。
やはり、周りの人の目を考えると、ここは用意しておいたノーマルな紙袋に戦利品を移しておくのが、イメージとしていいですよね。
大声で戦利品自慢するのもどうかと。周りの人が迷惑なので大人しくしていること。

・昼間はノーマルな一般人も交通網を利用します
正午以降は各交通網が混雑します。しかし、女性子供お年寄りも含めて交通網を利用する人がいます。
戦利品自慢する余裕があるのならば席は譲ってあげるべき。
席を譲らずにモノを物色する姿を見られると「オタクって生き物はこういうもんかー」と思われて終わりです。