BMS導入のススメ - 実践練習

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いよいよ、BMSで「クリアする」ことを前提に遊んでみましょう。
今回は当サイト作品の「November☆Moon -Techno party mix-」の「5KEY/BEGINNER」で実践します。
なお、左白鍵は1番、左黒鍵は2番、中白鍵は3番、右黒鍵は4番、右白鍵は5番と番号を振って解説します。

1、クリアの近道、曲を覚える
早速ゲームをはじめてはみたものの、
クリアどころか演奏すらままならない、ということがあるでしょう。
そこそこ上達すると、最初の1プレイでクリアすることもできますが、
まだゲームに慣れていない初心者さんは
流れてくるオブジェを必死に目押しすることで精一杯なはずです。

BMSというものは「目押し」するというよりは、
曲のメロディーに合わせてキーを叩いたほうが自然に、かつすんなりとクリアできます

最初の1プレイをしたいのを我慢して、
「オートプレイ」にして曲のメロディーやリズムを覚えたほうがクリアの近道と言えます。
2、難所を把握する
BMSの難易度は、常に一定ではありません。
曲によっては「1か所だけ難しい」部分が存在することもあります。
その難しい場所でBADやPOORを取ってしまっては、グルーヴゲージが大幅に下がり、
他の場所では完璧に演奏をこなせてもクリアできない、ということも有り得ます。

曲を覚えたら、早速プレイ! ――というのもいいですが、
2回目でもオートプレイ設定にして、今度はオブジェの配置に注目してみることをオススメします。

「どこのパートを演奏しているか」「どの小節で演奏パートが替わるか」を把握するとよいでしょう。
3、実践
では、実際にゲームをプレイしてみましょう。
ここでは「November☆Moon -Techno party mix-」の「5KEY/BEGINNER」をサンプルにします。
難易度は☆1ですが、あえて厄介なパートや面白いオブジェ配置をしました。
場所によっては☆2の「5KEY/NORMAL」のほうが易しいかもしれませんが、
この「5KEY/BEGINNER」にはBMSをプレイする上で基本的な演奏パターンを詰め込みました。

ひとつひとつ、どのようにキーを叩けばよいかを確認しましょう。



[5〜12小節目]
まずは「リズムを叩く」基本です。
7小節分、白鍵盤をリズム良く叩いていきます。
余計なオブジェも無いので、ここは完全に感性の問題になるでしょう。
「目押し」をするのではなく、あくまでも「トン、トン、トン、トン…」と
リズムを取るように叩く
のがコツです。


[12〜13小節目]
BMSは、普通の楽器と違って、「演奏パートに切り替え」が頻繁に起きます。
ここの部分も、12小節より前はキックバス部分を叩いていましたが、
12小節突入で演奏パートがシンバルになります。
また、オブジェの間隔も5〜12小節目と違い、
1拍目、2.5拍目、4拍目、となっています。
「トン、トン、トン、トン」→「シャーン、シャーン、シャン、シャン」というリズム。
オートプレイでどのようなシンバルの演奏をしているのか
確認するのがよいでしょう。


[15〜20小節目]
5〜12小節目の応用です。
今度は左右白鍵盤を交互に叩いてリズムを取ります。


[23〜25小節目]
ここで「メロディーを叩く」練習になります。
もちろん、初プレイはどのようなメロディーなのかわかるわけがありません。
オートプレイで曲を覚える意味はここにあります。
覚えたメロディーを覚えた通りに叩けばいいだけなのですが、
最初はキーの押し間違いも多いでしょう。
しかし、最初はキーの押し間違いがあっても構いません。
あくまで「リズム」のほうが重要になってきますので、
メロディーが速くなってしまったり、遅くなってしまったりしないようにしましょう。
何度もプレイしていくうちに、キーを叩く順番を自然と覚えられるようになるので、
失敗しても諦めずに何度も練習することが必要になります。


[27〜29小節目]
27小節目以降は簡単な同時押しがありますが、
どのオブジェも二分音符なので間隔が十分にあります。
焦らずに、どことどこのキーを同時に叩けばよいのかを確認して叩きましょう。


[29〜36小節目]
まず、最初の難関だと思われる「階段パート」です。
オブジェが階段状に並べられていることからこう呼ばれています。

一見、どのようにキー叩けばいいのか混乱すると思いますが、
よくみると「キーを左から右へ順番に叩く」だけです。

例えば、29・33小節目は「2、3、4、5」と順番にキーを叩くだけ。
30・34小節目はちょっとやっかいですが「1、3、4、5」と叩いていきます。
ここでも、重要なのはリズム。
キーの押し間違いを恐れずにテンポ良く叩いていきましょう。


1小節の前半はメロディー、後半は叩く、という形になってますので、
「聴く」→「叩く」といった練習パターンになります。


[37〜45小節目]
ここでは、「鍵盤とスクラッチの混合」パートになります。
スクラッチはハンドクラップのパートを演奏することになりますが、
多少リズムが特殊なので、オートプレイでリズムを覚えておきましょう。

スクラッチのあとにキーを叩くことがカギになるので、
パソコンキーボードでプレイする場合は
スクラッチに割り当てられているキーの位置を
しっかりと覚えておく
ことが必要になります。

専用コントローラで遊んでいる人もいると思います。
そのような場合、スクラッチ部分は「ターンテーブルを回す」ということになります。
38小節目・42小節目の3連スクラッチは同じ方向に回そうとしないこと。
同じ方向に3回回しても反応しないことがあるためです。
ここは交互に回すことが絶対不可欠。
「奥→手前→奥」「手前→奥→手前」、どちらでも構いません。
手を並行かつ、往復させるような感じでターンテーブルを回しましょう。
慣れないうちはターンテーブルを叩いてしまったり、
キーを回そうとしてしまうこともあるでしょう。
片方の手は「叩く」、片方の手では「回す」という行為はかなり混乱しますが、
遊んでいくうちに器用になってきますので、諦めずに挑戦してみましょう。
机の上で片手は上下、もう片方の手は手前と奥に動かすイメージで練習してみましょう。


[45〜51小節目]
23〜25小節目と同じく、メロディーパートの演奏です。
今回はメロディーを3回連続で奏でるパターンになります。
46・48・50小節ともリズムは3か所とも同じで、
48小節目だけ左右対称になっているだけなので、
最初の1か所でメロディーを掴んでしまえば、難なくクリアできるでしょう。


[54〜61小節目]
ここからは連続してメロディーを奏でる部分になります。
手元を見ずにキーをブラインドタッチできるようになったら、
ここの部分をフルコンボで繋げられるように何度も練習してみましょう。

なお、メロディーは同じパターンを2回繰り返すだけです。


[61〜69小節目]
一番の難関はこの「リズム+メロディー」パートを同時に演奏する部分。
BMSではよく見られる譜面でもあるので、これを避けて通ることはできません。

1鍵でキックバスのリズムを、2〜5鍵でメロディーを叩きます
ここは左手で「タン、タン、タン、タン」とリズムを取りながら
右手でメロディー部分を叩くのが一番やりやすいです。

この曲の場合、左手は4拍、右手は8拍のリズムになっているので、
2回に1回は同時押し、となります。

よく見ると、(最後の68小節目を除いて)白鍵が同時押しになっています。
これを目安に同時押しする部分としない部分を見極めると、
オブジェを拾いやすくなります。

また、このようにオブジェが密集している場合は、
オプションの「ハイスピード」をつけてオブジェの間隔を広げてみると、
どこが同時押しかが分かりやすくなる
ので、試してみるとよいでしょう。


[69〜73小節目]
最後のツメです。
69〜70小節目で流れるメロディーの通りに
71〜72小節目を叩きましょう。

読んでみるだけではわからないと思います。
実際にやってみて、どこでつまづくのかを確かめるとよいでしょう。

BMSの面白いところは、「何度かやっていくうちにクリア"できそう"」になること。
最初のプレイではゲージ2%で曲終了でも構いません。何回もやっていって、
2%→24%→74%→「あと少しでクリアできそう」→86%→「初めてクリア!」という体験を
楽しむのが、真のBMSの楽しみ
でもあります。

苦労して初めてクリアできたときの感動はひとしおですよ。
text by Project Trance Header. ぷろとらウェブ