麻雀基礎知識指南 〜 step 10:その他特別なルール

リアン
「うーん、とりあえず、このくらいまで覚えていれば、
 麻雀ゲームくらいならなんとかなるよね?」
ティナ
「うん、細かいルールはコンピューターが勝手にやってくれるからね!
 じゃあ、最後に説明していなかった、もうちょっと例外的なルールを教えるよ!」

●途中流局について

リアン:流局…って、確か「残りの牌」がゼロになったときのことだよね?
ティナ:うん、半分正解。実は他にも途中終了しちゃうルールがあるんだ。


ティナ:まず、最初に配られた牌がこうなっていた場合。

 

リアン:うわっ…悲しくなるくらいにバランバランだねえ…。
ティナ:これはね、「九種九牌(キュウシュキュウハイ)」って言って、もう一度最初からやり直せるんだ。
リアン:九種九牌??
ティナ:最初に配られた14枚で、「1・9・字牌」が九種類以上あった場合、もう一度牌を配りなおすことができるよ。
     自分が親のときは、最初にいきなり14枚配られるから、それを見て判断。
     自分が子のときは、最初のツモで14枚になるから、それを見て判断してね。
リアン:これは十種類以上あってもいいの?
ティナ:九種類以上あればいいから大丈夫。ただし、自分の番が来る前に誰かがポン・チー・カンしちゃったらダメ〜。
リアン:ほーん、ダブルリーチと同じ扱いだね。…ってあれ、これって、役満の「国士無双」を狙えそうなんじゃ…。
ティナ:実はそうなんだ。九種九牌を宣言せずに、そのまま続けちゃうこともできる。
     でも、あがれる自信が無かったり、もうちょっと簡単な役でもいいからあがれればいい、って場合は素直に「九種九牌」するよ。


ティナ:次に、最初の捨て牌でも「流局」になる条件があるんだ。

(親)
自分

ティナ:みんなの捨てた風牌が同じ場合、自分も同じようにを捨てると、「四風連打(スーフーレンダ)」と言って、これも「流局」になるよ。
リアン:へえ、これも滅多に起きそうに無いね…。あれ、「風牌」って言ったけど、数字の牌で揃えるのはダメなの?

(親)

自分

ティナ:数字の牌じゃ成立しないで、そのまんまゲームは続くよ。
     それと、よく勘違いされるんだけど、を全員が揃えて捨ててもダメ。「四風」じゃないからね。




ティナ:あとは、みんなで「カン」を4回やると、「四槓流れ(スーカンナガレ)」と言って、その場で「流局」するんだ。もうドラがめくれないからね。
リアン:…あれ、役満で「四槓子」ってカンを一人で4回やる役があるけど…?
ティナ:もし、一人で4回「カン」ができた場合は、その役が成立する場合があるから、超特別で続行。そしてその後は誰も「カン」ができなくなる。
     …まあ、これは本当に滅多に無いケースだけどね。他の人にカンされる前に一人で4回カンするという難しさもあるし。


ティナ:他にも四人全員がリーチをしたときの「四人立直」や、同時に3人がロンをする「トリプルロン」なんてのも、流局にするルールはあるよ。
リアン:でも、「麻雀格闘倶楽部」では、どっちも「続行」ってあったね。これはいろんなルールがあるのかな?
ティナ:こういう細かいのは遊ぶときのゲームルールによるよ。
     「麻雀格闘倶楽部」の場合、頻繁に起きる「九種九牌」はやっても、親流れ(次の人に親が進むこと)しないよ。他の「流局」は次の人に親が回るよ。
リアン:牌がゼロになったときの「流局」も、次の人の番になるね!
ティナ:本当の麻雀ルールだと、牌がゼロになったとき、親がテンパイだったら、「親流れ」しないんだけどね〜…。
     まあ、「麻雀格闘倶楽部」の場合は他の人プレイ待ちやインカム面もあって、ゲームを早く進めるため、しょうがないんだけどね。


●パオ(責任払い)について

ティナ:これも滅多に無いパターンなんだけど、いくつかの役満には「パオ」ってルールがあるんだ。
リアン:パオ?

   

ティナ:例えば、相手がこういう感じになってたとするじゃない?
リアン:あっ…、を3枚持たれていたとしたら、役満「大三元」だね…!
ティナ:うん。あがられちゃうと、ジャックポット級だ。でも、持っていないかもしれない。2枚だけ持っているかもしれない。
リアン:コレ、他の人がを捨てて、「ポン」をされちゃって、大三元を確定されたとしたら、やだなあ…。
ティナ:それは「パオ(責任払い)」が適用されるんだ。
     もし、役満を確定させちゃった後にツモであがられちゃうと、役満を確定させちゃった人が「責任払い」をしないとダメなんだ。
リアン:ああ、そうなんだー。「最後をポンさせた、お前が責任持って払えよ!」ってことね。じゃあ、安心して牌を捨てられるわね!
ティナ:おっと、ロンされちゃった場合は自分も払うから気をつけて! その代わり、全額じゃなくていい。半分は「パオ」になっちゃった人が出すことになるんだ。
リアン:うわっと、危ない…。役満確定されちゃっても、ロンは避けるべきなのね。
     …でも、こういうとき、役満をあがられちゃうかもしれないのに、堂々とを捨てる人もいるよね。なんで捨てるんだろう…。
ティナ:いろいろ考えはあるよ。「残りの材料を持っていない」と仮定して捨てる人や、「パオ」になったとしても、先にあがっちゃえば問題ない、と考える人とか。
     そういう戦略で堂々と捨ててくる人もいるわけだから、あんまり攻めないようにね。
リアン:どっかの誰かさんは、その考えで「小四喜」やられてたけどね。

※「麻雀格闘倶楽部」の場合、適用されるのは「大三元(白・發・中)」「大四喜(東・南・西・北)」、そして「四槓子」。
  「四槓子」が「パオ」になる理由がわからない人もいるだろうけど、全員の捨て牌から判断できる。
  まだ1枚も捨てられていない牌を切ると言うことは「四槓子」を確定させてしまう恐れがあるから。



●オーラス終了について

リアン:ところで、ゲーム終了っていつなの? なんか「オーラス」ってなってるのに、なかなか終わらないこともあるけど…。
ティナ:ゲーム上では「オーラス」って教えてくれるね。「東風戦」だと親が一周したら終わり。「半荘戦(ハンチャンセン)」だと二周だ。
     「オーラス親トップ終了」ルールが一般的。オーラス終了時、親があがって1位だったらそのまま終わり。
     親があがっても1位じゃない場合は続行だ。
リアン:ああ、そっかー。オーラスで親があがり続けると、終わらずに続くのはそのためか〜…。
ティナ:全体のゲームのルールとしては、子があがったら次の人が親になる、って感じなんだけどね。
     オーラスで親の場合は、1位になっちゃうだけでオシマイにできるよ。野球で九回表で終了しちゃう感じかな?



リアン:えーと、他には?
ティナ:麻雀ゲームをやる上では…、うーんと、こんなところかな?
     本当は牌を多く取り過ぎちゃったり〜、とか、トラブルを含めていろんなルールがあるんだけど、ゲーム上では起きないしね。
リアン:よしよし! 早速やってみよーっと。



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