第一回・「妄想バーチャルマスコットキャラ おまいらのネームが読んでみたい!」結果発表 |
さて、第一回のお題はこちら。
第一回にしては、ポイントが数箇所混在している、かなり難しいお題になってしまわれたかと思います。
やや自由度が低くなってしまったような気がしますので、ちょい反省。
まず、1コマ目でティナが何かを持っていますが、この素材はしっかり使っていただきましょう。これは無視できません。
次に、一番難しい2コマ目と3コマ目の間。ここが今回のキーポイントです。
通常、会話のキャッチボールとしては「Aさん→Bさん→Aさん→Bさん→…」と交互で行いますが、
この2〜3コマ目だけは「ティナ→リアン→ティナ→ティナ→…」とティナが連続でセリフを喋ります。
自分は「会話の折り返し」と呼んでいます。
つまり、ここで「あのさ〜××××… → でも、〜××××」などと、「転調」に向かうか、
それとも長いセリフを意味ありげなところで一回切って、読者の「なんだろう?」感を増幅させる「溜め」を使うかが主流になります。
銀賞:その辺の名無し さん
まず、一人目、『その辺の名無し』さんの作品。
これらに則った、オーソドックスで、なかなか構成がウマい作品です。キャラクターの性格も生かしきっています。
粗が全くありませんし、「佳作」と「銀賞」どっちにしようか迷ったんですが、
今回は第一回目ということですし、思い切って「銀賞」進呈!
ただ単にお題を出しているだけじゃないのよ、ぬふふ。4コマ漫画には、4コマ漫画なりの隠れたテクニックや技があるのです。
あとは、全編通して、リアンのアクションが激しいこと。2コマ目で驚き、3コマ目で遠くを見つめ、4コマ目で焦りか動揺。
やや自由度が低くなってしまった原因はここにあるかもしれません。
佳作:TX さん
弐寺ネタもありました。その中からコレ。
構成はOKなのですが、惜しいところは2コマ目のティナの噴出しが生かしきれていないこと。
ここは「早すぎ!」と言われたのに対し、面白くて的確な理由を入れるのがセオリーでしょう。
すると、3コマ目からの話題が「転調」となり、1つの作品で2つのオチを入れる「2段オチ」構成の4コマ漫画ができあがります。
「佳作」で。
佳作:ran-po さん
シュール系統ネタではこちら。
セリフ方面でシュールなネタで攻める場合、ぶっちゃけ、「定石」がありません。自由度が一気に跳ね上がります。
今回は「あのアメ」の話題を淡々と喋らせています。二人とも「ボケ」という立場になりますが、これはこれでアリかと。
ただ、何度も読み返していくうちに、やはり「素材」が生かしきれていないのが勿体無い。
ここは2コマ目のリアンがギョッとしているのですから、これを利用する手もあるかもしれません。
自分ならこう解く! 3コマ目以降は一緒。
この2コマ目のセリフだけで、3コマ目以降のティナとリアンの表情をスムースに使いこなせますし、
リアンは「仕方なく乗っている」という表現ができます。
銀賞:YRZ-7VX さん
こちらは身内ネタ系で攻めてきたパターンです。
「背景ネタ」と、本題となるネタの着目としてはだいぶ面白いのですが、
最後の4コマ目のリアンの言い訳にパンチが効いていないような気がします。ここが非常に惜しい。
このオチがしっかりとしていれば、金賞レベルの作品でもあったような気がします。今回は銀賞進呈で。
今回はここまで!
落選してしまった方もめげずに、次回がありましたらまた投稿してきてください!