麻雀基礎知識指南 〜 step 7:特別な「待ち」について考える


リアン
「あっ、これは…、『混一色』と…、『123456789』の一気通貫になりそうっ!
 …となるとー、当たり牌は…、あれっ? だけ??」
ティナ
「一見、それだけに見えるけど、コレにはもっと当たり牌が隠されているんだ!」

●「三面待ち」について



ティナ:リアンに問題ね。これは何が来ればあがれるかな?
リアン:えーっと、「3枚・3枚・3枚・3枚・2枚」の形で区切ると…、だから…、だね!
ティナ:うん、その通りだね。じゃあ、コレは?



リアン:えーっと…、だから…、あっ、だけじゃなくても当たり牌だ! でもは「混一色」だけになっちゃうね。
ティナ:うん、ツモった牌、あるいは相手が捨てたロン牌によっては、役が増えたりする場合もあるよ。でも、当たり牌はだけじゃないんだ!
リアン:ええー?! えーと、えーと…。どれー?!
ティナ:ふっふっふ、こう区切ってみると、どうかな。




リアン:あっ、ずるーい! も当たり牌じゃないのよ!
ティナ:ずるい…って。こんな感じに当たり牌が2種類以上ある場合もあるんだ。これを「多面待ち」と言うよ。この場合だと3種類あるから「三面待ち」。
リアン:むむむむ…、ちょっと難しい話になってきたなぁ…。
ティナ:ちょっとしたパズルだね。こんな場合はどうかな。



リアン:「3枚・3枚・3枚・3枚・2枚」で考えると…、「アタマ」になる「2枚」が無いよね。じゃあ、だけだ!
ティナ:そのまんまだね。じゃあ、こうなると、どうなる?



リアン:えーと、3枚、3枚…、って区切ると…、こうかな。じゃあ、だけ?
ティナ:これはさっきの「三面待ち」の応用。こう区切ると、待ちが増えるよ。





リアン:あっ、のどれが来てもOKなんだね!
ティナ:大抵連なっている場合、「147」「258」「369」の組み合わせで「三面待ち」になることが多いね。
     次はちょっと高度な問題を出すよー。


●パズルのように隠された「待ち」を探してあがれる牌を見極めよう



ティナ:パズルだと思って解いてね。これはどうかな。
リアン:えーと? パッと見た目はの形だからだけっぽいけどー…。
ティナ:これはね、の区切り方がポイントなんだ。
リアン:あーっ、ってパターンもあるね! ってことは…、だ!
ティナ:そうそう。んじゃ、これは?



リアン:んー? なんかさっきと同じっぽいけど…。まずはでしょ? 待ちでー…。
     あっ、って区切るとも当たりだ! ってことは全部当たり牌だ!
ティナ:じゃあもう一問。こいつはどうかな?



リアン:むむむ…。だからー…、? あとはー…???
ティナ:これも「69」でただの「両面待ち」っぽいけど、よーく見ると、こうも区切れるよ。



リアン:あっ、こうすると待ちだ! ってことは、が当たり牌なのね。待ちの牌の種類が一つだけじゃない場合もあるんだ…。
ティナ:こんな感じでさっき言った「147」「258」「369」から外れた「待ち」になる特殊な例もあるよ。
リアン:んっ…? ねえ、コレってもし、が当たり牌だと気が付かないで、step6で勉強した「あがりの見逃し」なんてやっちゃったら…、やっぱり「フリテン」?
ティナ:その通り。隠された当たり牌に気が付かないで「ロン」を見逃した場合は「同順内フリテン」、自分が捨てちゃったら「フリテン」になっちゃうよ。
リアン:うぐぐぐ…。こんなの覚えられるわけがないじゃない!!
ティナ:うん、正直、初心者だと何がどうなってるのかわからないと思うよ。ここが麻雀で脳みそを使うところなんだ。
     でも、ゲーム機上だと、丁寧にも「待ち」を教えてくれるものが多いから、わからなくてもゲーム機に頼って、「待ち」の勉強をしようね。


●応用:こんな三面待ち、「平和(ピンフ)」になります

リアン:ピンフ、っていろいろ条件があったけど…。
ティナ:そのうち、「両面待ち」じゃないとダメって条件があったでしょ?(step3参照)
リアン:うん、三面待ちじゃダメなの?



ティナ:んじゃ、まずはこの待ちを答えてみて?
リアン:さっきと同じ形ね。かな。





ティナ:うん、こういう形に分けているからね。これだと、実は「単騎待ち」扱いになっているんだ。
     これだと「ピンフ」の別の条件、「両面待ちにする」ってのが満たされていないよね。これはピンフじゃない。
     じゃあ、次にこれはどうかな?



リアン:ええーと、ちょっと分けて考えさせてー。

 →or
 →or

リアン:ね。
ティナ:コレ、どっちで考えても「両面待ち」になってるでしょ?
リアン:あれ、本当だ。じゃあ「ピンフ」が「役」として認められるのね?
ティナ:そうそう。ちなみにこんな感じになっていたら、どう考える?



リアン:あれ、さっきと同じ?

 →
 →or
 →or

リアン:…んんーっ、でも、でアガると単騎待ちにもなっちゃうんだけど…、これって単騎待ちなの? 両面待ちなの? どっち扱い??
ティナ:自分の有利なほうに考えていいんだよ。「私はのほうで待ってが来たんだよ」ってことで、
     両面待ち扱いにして、ピンフをくっつけたほうが得でしょ?
リアン:だーっ! ややこしい!!
ティナ:最初っからで「アタマ」を作ったと考えればいいんだよ。そこの部分と一緒に考えちゃうからこんがらがっちゃう。
     さっきと同じようにの部分だけを見ちゃえばいいんだ。ね、または待ちって見えるでしょ?




ティナ:もうひとつ、今度はピンズに注目ね。さて、何待ちかな?
リアン:ええと、と…、あっ、って分けたらも「待ち」ね?
ティナ:そうそう。で、この場合、でアガると「単騎待ち」よね? それとは別に、でアガった場合は??
リアン:「両面待ち」だー。あれ、となると、でアガれば「ピンフ」になるの?
ティナ:そういうこと。
リアン:あれ、じゃあでのアガリは他に「役」が無いね。リーチしていないとロンできないってことかな。
ティナ:「待ち」によっては「ピンフ」が付いたり付かなかったりする場合もあるのよ。
     まあこれは大抵、「147」「258」「369」待ちから外れた「多面待ち」のときに生じるのよね。
     麻雀では「147」「258」「369」の陳列はいろんなところで重要だったりするのよ。



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